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6月「ベトナムのお店」
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空を見上げると、ドーンの切れ目のない雲、今年も入梅が近くなっているのを感じてしまうこのごろですね。 ゴールデンウィークには、ホノルルで過ごしました。私の担当しているパン工場から出荷するパンがどのようなところで売られているのか全部見てまいりました。どのパンも皆店の中心、あるいはホテルのバイキング料理の中心においていただき、元気に光を放っていました。とにかく、おいしいおいしいと人気があるということで、私自身救われたような気がしました。
7月10日からはまた新しい工場ができて、「トヨコズ ブレッド カンパニー、大きな機械を入れて、オートメーションで沢山のパンを生産して、日本のパンをホノルル中で食べていただく」なんて社長は誇らしげに言っていました。スーパーのパンコーナーに私の売り場ができるのもそう遠くはないということで、元気が出ました。
今、サンドイッチの専門書を編集しています。100種以上に及ぶ調理パン、サンドイッチをすごいスピードで写真にとっていきます。130ページの編集も、今がたけなわ、がんばれ、がんばれ、とスタッフ同士で声をかけながらの作業です。
7月末になると、書店にならぶ予定なので、皆さんも期待していてくださいね。
5月17日の大安吉日にベトナムのホーチミンに私のパン屋「トヨコ デ ビーブス」が誕生しました。
5階建てのビルの屋上にはトヨコマークが等身大に四方に、きれいに描かれて、かわいらしい赤と紺色の服を着て、笑っているのです。その絵を見て、なんだか変な気になりました。胸がキューンときて、ドキドキして、恥ずかしく、目を閉じてしまいそうな、そんな気分でした。
目をつぶり、「どうか、パンがみんなの口に入って、喜んでいただけますように」気づいてみると、その絵に向かって、私と他のスタッフが一緒に手を合わせているのです。こんな仲間と同じ場所に来られたことに感謝して、胸がいっぱいになり、涙がついこぼれてしまい、となりの人を見てみると、相手も涙を目にいっぱいためていて、つい抱き合ってしまいました。
中に入ると、まだ完成していない店内は、工事の音や職人さん、それにパンに携わる人、お店の仕事をする人、人、人、でごった返していました。 次から次へと届く、花輪で店の前はいっぱい。なにがなんだかさっぱり分からなくなりました。
パンを売る店なのに、なかなか思うようにパンができなくて、あせってしまったり、機械が全自動のはずなのに、手動に変わっていて、やはり、日本での開店はいやというほど体験している私でしたが、ホーチミンでの開店は初めてのことばかりで、すっかり戸惑ってしまいました。職人の腕はすごく良いのですが、言葉が通じないので伝達事項に手間取り、生産性が悪く店員はあふれんばかりにいるのに、職人不足で品数が並ばず、我がスタッフ5名が死にもの狂いで必死に商品を作り並べる羽目になり、本当に本当に泣き笑いの開店です。
やっと12時からの開店セレモニーに間に合い、沢山の花輪の中、40名ほどのお客を迎えて、テープカットをし、みんなにパンを配ったところで、ほっとする間もなく停電になってしまいました。
社長に「5時頃にはつきますので、ホテルで待機してください」といわれて、スタッフは逆に大喜び。「うれしい!観光できるね、本当は開店セレモニーに来たのに、まるでパン職人だもの、たまらないわ!!」そんなことを言いながら、パン屋の運転手さんを連れ立ってしないの市場や国営デパートなどを回り、ホウも食べて、5時間も遊んで「なるようになるさ」なんて言って帰ってきても、なんとまだ停電。「7時間も日本で電気が止まったらば、どうなるだろう…。やっぱり他国なんだな…。深刻に考えることもない。頭がおかしくなってしまう。やれる時間にお店を開いて、品物をチェックして売ればいい。」なんて口々に話して、1日が終わりました。
帰る日、現地の社長が、「1ヶ月後、1年後、また先生をはじめ、みんなと今日のような経験を共にしましょう。このパン屋を大きく発展させておきます。」なんて言ってホーチミンの夜の街を案内してくれ、空港に送って下さいました。
その言葉を信じて、応援していきたいところです。
ベトナムは日本人だけの企業はいろいろ難しく、現地の方との半々出資パン屋なのです。顔の広い力のある社長にまかせて、成功を祈るばかりです。ちなみにベトナム語で「トヨコ デ ビーブズ」とはアイラブユーという意味だとのこと。
7月より、料理教室とパン教室を増設しました。参加をお待ちしています。
第3木曜日 パン教室 「初めてでも簡単パン教室」 AM10:00〜PM1:00まで
第2土曜日 料理教室 「プロから習う料理のコツ、料理のABC」 PM1:00〜PM4:00まで
です。
問い合わせTEL 03-3971-2125 |
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