|
|
|
|
|
8月「ホノルル出張での事」
|
たった1カ月の間に、またパンを通していろいろなことを体験しました。
何から書いていいのやら…。あり過ぎて困ってしまう程です。
30日間一日一日が盛り沢山。
その中から今回は、ハワイはホノルルに出張した時の事をかきたいとおもいます。
ホノルルにある私のクライアントのお店が、いよいよオープンすることになり、そのテープカットに招かれ、出かけたわけです。
空港に到着すると、空港には水色鮮やかなベントレーが迎えに来ていました。
「なんとも豪華な車だなあ」と感心しながら乗り込むと全部牛革シート、ひじ掛けにはなんとべっ甲と大理石!!
「ハワイに2台しかない車なんですよ」と運転手さん。
「ロールスロイスよりも凄いんですよ」なんていろいろ説明してくれるのだけれど、そのロールスロイスさえよく分からない私にとってはチンプンカンプン。
でも、凄い車であることは私にも分かりました。
そんなわけで、ハワイの仕事のはじまりです。
開店したお店、実はパン屋さんでなくてお寿司屋さんなんです。
お店の中に川のように水を流して船を走らせ、その上にお寿司をのせてお客さんに出すという、いわゆる流れ寿司。
その夜はテープカットとパーティ。
取り敢えず店を下見して工場に入ると、同じクライアントさんのパン製造部の人たちが迎えに出てくれてあつい握手。
焼肉まん、ホテルパン、食パンなど、どうしても理想のように作ることができないということで、早速に、かつ必死の形相で私に質問攻め。
一昨年初めてパンを焼いた人たちなのですが、その質問内容や技術などは、その間に私も目を見張る程の上達ぶりでした。
モニさん、ルタさん、マルミーさん、どの人たちの手の動きも想像をはるかにこえる上達ぶり。
目をキラキラさせながら「2-3日でパンが固くなってしまうのはなぜか?」「水の入りが一定しない」などなど…。
私には、その目の輝きがまるで、こどもが親に助けを求めているかのように感じてしまい、ホノルル滞在の予定になかったのに
「じゃ、明日からまた特訓しましょう」
と言ってしまいました。
翌日、朝6時にホテルをピックアップしていただき、工場でのパン作りがスタートしました。
ちょっと慣れてきたみんなにも、初心に返っていただき、水、配合、発酵など次々にチェック。
こうして出来上がったパン君、幸せそうにパーフェクトに近いものが次々に出来上がってきて、みんな拍手でこれを迎えました。
どこにいてもどんな環境でも通用するものを、という私のパン道が実現できてきたような気がして、送ってもらって戻ったホテルの窓から見るヨットハーバーや海までに、ただただ感謝の気持で一杯になりました。
こんな思いができるなんて、わたしはこれからもパンを焼く幸せ気分のとりこです。 |
|
|
|
|
|
|