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1月「ポカラの山」
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1月3日から、ネパール、インド、チベットをまわってきました。
「インドの北にはとてもおいしいナンとタンドリーチキンがあるよ!!」
昨年の始め頃のとある会合で、その言葉を聞いてから、どうしてもこの目で見て食べて作ってみたいという思いがつのっていたのです。
一路ネパール、カトマンズに9時間のフライトでした。
飛行機はとてもありがたい存在なのはわかってはいるのですが、どうしても宙に浮いているというその感覚が好きになれない私にとっては手に汗を握って緊張しっぱなしの9時間だったのでした。
そこから、プロペラ着に乗りついて40分、ポカラという街におりました。
ここは日本の上高地、山はヒマラヤ山脈8000メートル級の山々に囲まれた静かな観光地、トレッキングを楽しむ、世界でも美しさでは有数のところ。
朝日に照らされたマナスルをはじめ、五つの山々は真っ赤に染まり、胸がドキドキするほどの壮大さ。
昼になると銀色一色に光り輝き、きらきらとまぶしく、夕日に映える山々はうすピンク色に一つ一つの尾根づつ色をはなち、すっかり日が沈むころには、全体がうすピンク。
夢の中に自分も入っていってしまいそうな姿を見せてくれるのです。
「やっぱり世界は広い。こんなところがあったのだ。」
一年間いろいろなことがあったけれど、今頭の中には世界のヒマラヤを目前にすっかり真っ白になっている。
そんな感動で3日を過ごしたのでした。
次の日、またプロペラ機でカトマンズに戻るときには、山々が私を返すのを嫌がっているかのように飛行機は高い山の方へ引きずられるように大揺れに揺れ、やっぱり大きな感動を得るにはそれなりのリスクがあるのだなあと感じでしまったのです。
カトマンズへ戻ると、待っていたかのようにホテルのコックさんが早く身支度をして、厨房へ入るようにいっている。
そこには大きな石がまがあって、上の中心部分に煙(蒸気)を抜く穴があいてました。
かまの底にはけしずみ、すでに火は赤く、石も赤くなっている。
ナンの生地はナンミックス30と全粒粉を70入れてしっかりと混ぜるようにいわれたので、それにあわせて私が決めた量の吸水の水を入れていると、コックさんが上から塩とスパイスの入った水をまた入れてしまいました。
かなり柔らかい生地になってしまっていたのですが、これを手早くこねあげ、手いっぱいに粉をつけて、薄くして、丸い小さなクッションを上手に利用して石がまの内側にペタペタと貼り付け、あっという間に焼いてしまうのです。
焼き上がるかどうかという時に、さっさとそのナンを小さなカゴに入れ、布をかぶせてもうお客さんにサービスしちゃってました。
私はそのスピード作業に唖然としてしまいました。
と、こんな訳でネパール、インドのナンについて次回も触れてみたいと思います。 |
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